ChatGPT GPTs・Claude Projects・Gemini Gems 活用ガイド — 自社専用AIを5分で作る

ChatGPT GPTs・Claude Projects・Gemini Gems 活用ガイド — 自社専用AIを5分で作る



  1. はじめに——「自社専用AI」は、もう大企業だけのものではない
  2. 3大カスタムAI機能の全体像——何が同じで、何が違うか
  3. カスタムAIの基本構造——「指示」と「知識」の2つだけ
  4. 作り方ステップ・バイ・ステップ(3ツール共通の流れ)
    1. ツール別の操作ポイント
  5. 業務別テンプレート集——コピペで5分、すぐ動く
    1. テンプレート①:営業FAQ・商品問い合わせ対応AI
    2. テンプレート②:社内規程・就業規則Q&A AI
    3. テンプレート③:クレーム対応・初期回答ドラフト生成AI
    4. テンプレート④:採用面接 質問生成・評価サポートAI
    5. テンプレート⑤:議事録要約・アクションアイテム抽出AI
    6. テンプレート⑥:新人研修・業務マニュアルQ&A AI
  6. カスタムAIの精度を上げる5つのコツ
    1. コツ1:ナレッジは「テーマ別に小分け」でアップロードする
    2. コツ2:「やってはいけないこと」を明記する
    3. コツ3:出力形式を厳密に指定する
    4. コツ4:定期的にナレッジを更新する
    5. コツ5:「このAIの回答は参考情報です」の免責を組み込む
  7. GPTs・Projects・Gems、どれを選ぶべきか——判断フローチャート
  8. 「カスタムAI」から「本格RAG」へのステップアップ
  9. 導入ロードマップ——今日・今週・今月で何をするか
  10. 注意点3つ——カスタムAIを安全に運用するために
    1. 1. 機密情報の取り扱いルールを決める
    2. 2. AIの回答を「最終判断」にしない
    3. 3. 「作って終わり」にしない——月1回のメンテナンスを
  11. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. 無料で使えるのはどのツールですか?
    2. Q2. GPTsやProjects/Gemsは「RAG」とは何が違うのですか?
    3. Q3. カスタムAIを社内の他のメンバーに共有できますか?
    4. Q4. 40代・50代でAIに不慣れでも作れますか?
    5. Q5. カスタムAIに社外秘の情報を入れても大丈夫ですか?
    6. Q6. 既にNotebookLMやDifyを使っています。GPTs/Projects/Gemsは不要ですか?
  12. まとめ——「自社専用AI」は今日5分で作れる

はじめに——「自社専用AI」は、もう大企業だけのものではない

「うちの会社の業務を理解したAIが欲しい」——この願いは、これまで高額なRAGシステムの構築や、専門エンジニアの起用が前提でした。DifyやAnythingLLMを使ったRAG構築は強力ですが、「まずは試してみたい」という中小企業にとってハードルが高いのも事実です。

ところが2025年以降、状況は大きく変わりました。ChatGPTのGPTs、ClaudeのProjects、GeminiのGems——この3つの機能を使えば、プログラミング知識ゼロ、追加費用ゼロ(既存の有料プラン内)で、自社の業務に特化した「カスタムAI」を作成できます。しかも、所要時間はわずか5分。

この記事では、「RAGは難しそう」と感じた方のために、3大AIプラットフォームそれぞれのカスタムAI作成機能を横断比較し、業務別のテンプレートをコピペで使える形でお届けします。NotebookLMやDifyに進む前の「最初の一歩」として、今日から使える内容です。


3大カスタムAI機能の全体像——何が同じで、何が違うか

まず、3つの機能の位置づけを整理します。

項目ChatGPT GPTsClaude ProjectsGemini Gems
提供元OpenAIAnthropicGoogle
必要プランChatGPT Plus($20/月)Claude Pro($20/月)無料プランでも利用可(2025年3月〜)
カスタム指示○(Instructions)○(Project Instructions)○(カスタム指示)
ファイル参照○(Knowledge)○(Project Knowledge)○(ファイルアップロード)
コンテキスト容量約12.8万トークン約20万トークン(約500ページ相当)非公開(大容量対応)
外部API連携○(Actions)×(API経由のみ)×(Google Workspace連携あり)
共有・公開GPT Storeで公開可Team/Enterprise内で共有可Google Workspace内で共有可
作成所要時間約5分約5分約3分
モデル選択○(2025年6月〜)○(Sonnet/Opus等)○(Gemini 2.5等)

ざっくり言えば:

  • GPTsは「社外にも公開できるAIアプリ」を作りたい場合に最強。API連携で外部サービスとつなげる拡張性も高い。
  • Claude Projectsは「社内ナレッジを最も忠実に参照するAI」を作りたい場合に最適。アップロードした資料を優先的に参照する設計で、RAGに近い挙動を追加費用なしで実現できる。
  • Gemini Gemsは「まず無料で試したい」「Google Workspace(Gmail、ドキュメント、スプレッドシート)と連携したい」場合にベストチョイス。

カスタムAIの基本構造——「指示」と「知識」の2つだけ

3つのツールはいずれも、たった2つの要素でカスタムAIを構成します。

① カスタム指示(Instructions): AIにどう振る舞ってほしいかを定義する。役割、トーン、出力形式、制約条件など。

② ナレッジ(Knowledge): AIに参照させたい自社固有の情報。社内マニュアル、FAQ、製品カタログ、議事録など。

この「指示+知識」の組み合わせは、RAGの考え方と本質的に同じです。違いは「コードを書くか、画面で設定するか」だけ。つまり、GPTs/Projects/Gemsはノーコード版のRAGと言い換えることもできます。


作り方ステップ・バイ・ステップ(3ツール共通の流れ)

どのツールでも、基本的な作成手順は同じです。

ステップ1:目的を決める(1分) 「何のためのカスタムAIか」を一言で定義する。例:「新人が社内規程について質問できるAI」

ステップ2:カスタム指示を入力する(2分) AIの役割・トーン・出力ルール・禁止事項を記述する。

ステップ3:ナレッジ(参照資料)をアップロードする(1分) PDF、Word、テキスト、CSVなど、AIに読ませたい資料を登録する。

ステップ4:テストして微調整する(1分) 実際に質問を投げて、回答の精度・トーンを確認。指示を修正して再テスト。

合計5分。これで「自社の情報を理解したAI」が完成します。

ツール別の操作ポイント

ChatGPT GPTs: 左メニュー「GPTを探す」→「GPTを作成」→ GPT Builderが対話形式でガイドしてくれるため、日本語で「こういうAIが欲しい」と伝えるだけでも土台が完成します。「Configure」タブで細かい設定・ファイルアップロードが可能。

Claude Projects: 左メニュー「プロジェクト」→「新規プロジェクト」→ プロジェクト名を入力し、「プロジェクトの指示を設定」にカスタム指示を記入。右側のナレッジベースにファイルをアップロード。Claudeはナレッジを優先的に参照する設計のため、社内文書Q&Aに特に適しています。

Gemini Gems: 左メニュー「Gemを表示」→「Gemを作成」→ 名前とカスタム指示を入力。「Geminiを使用して指示を書き換える」ボタンを押すと、簡単なメモ書きでも構造化されたプロンプトに自動変換してくれます。この「指示の自動最適化」機能はGems独自の強みです。


業務別テンプレート集——コピペで5分、すぐ動く

以下のテンプレートは、3ツールすべてのカスタム指示欄にそのまま貼り付けて使えます。各テンプレートは「指示」部分のみを記載しており、「知識」として自社のドキュメントを別途アップロードしてください。


テンプレート①:営業FAQ・商品問い合わせ対応AI

## 役割
あなたは当社の営業サポートAIです。お客様や営業担当者からの
製品・サービスに関する質問に、正確かつ丁寧に回答します。

## 参照情報
アップロードされた製品カタログ、料金表、FAQ集を最優先で参照してください。
これらの資料に記載されていない情報については「確認して折り返します」と回答し、
推測で答えないでください。

## 出力ルール
- 回答は200文字以内で簡潔に
- 専門用語は必ず平易な言葉で言い換える
- 競合製品との比較質問には事実のみで回答し、他社を貶めない
- 価格に関する質問は「参考価格」と明示し、正式見積もりは営業担当へ
  誘導する

## トーン
丁寧語(です・ます調)。堅すぎず、親しみやすいビジネストーンで。

アップロードすべき資料: 製品カタログPDF、料金表、過去のFAQ集、競合比較表


テンプレート②:社内規程・就業規則Q&A AI

## 役割
あなたは当社の人事・総務担当AIです。社員からの社内規程、
就業規則、福利厚生に関する質問に回答します。

## 参照情報
アップロードされた就業規則、社内規程集、福利厚生ガイドを
最優先で参照してください。回答には必ず該当する規程の
条文番号またはページ番号を引用してください。

## 制約
- 規程に記載されていない内容は「人事部にお問い合わせください」と回答
- 法的な解釈が必要な質問(解雇、懲戒、労災など)は
  「専門家への相談をお勧めします」と付記
- 個人の評価や給与に関する具体的な回答は行わない
- 回答後に「他にご質問はありますか?」と必ず付け加える

## 出力形式
1. 回答(簡潔に)
2. 根拠(該当規程の条文番号・ページ)
3. 関連する規程があれば案内

アップロードすべき資料: 就業規則PDF、各種社内規程、福利厚生ガイド、有給休暇・育休制度の案内


テンプレート③:クレーム対応・初期回答ドラフト生成AI

## 役割
あなたは当社のカスタマーサポート品質管理担当です。
お客様からのクレーム内容を入力すると、初期回答のドラフトを生成します。

## 処理フロー
1. クレーム内容を分類(製品不良/配送遅延/対応不満/その他)
2. 緊急度を判定(高/中/低)
3. 初期回答メールのドラフトを生成
4. エスカレーションが必要か判定

## 出力形式
【分類】(製品不良 / 配送遅延 / 対応不満 / その他)
【緊急度】(高 / 中 / 低)
【初期回答ドラフト】
 ・お詫び文
 ・状況確認の質問(必要な場合)
 ・対応方針の提示
 ・今後のタイムライン
【エスカレーション判定】必要 / 不要(理由)

## トーン
誠実かつ共感的。「ご不便をおかけし申し訳ございません」から始める。
言い訳をせず、解決に向けた姿勢を最優先で伝える。

## 制約
- 金銭的補償の確約は行わない(「担当部署と協議の上ご連絡します」)
- 法的責任を認めるような表現は使わない
- 必ず人間が最終確認してから送信する旨を注記

アップロードすべき資料: クレーム対応マニュアル、過去のクレーム対応事例集、エスカレーション基準表


テンプレート④:採用面接 質問生成・評価サポートAI

## 役割
あなたは当社の採用面接サポートAIです。求人要件と候補者の
経歴情報をもとに、面接で使える質問リストと評価のポイントを生成します。

## 入力形式
ユーザーが以下の情報を提供します:
- 募集ポジション名
- 必須スキル・経験
- 候補者の履歴書・職務経歴書の要約(任意)

## 出力形式
### 面接質問リスト(10問)
カテゴリ別に分類:
1. 技術スキル確認(3問)
2. 行動特性・コンピテンシー(STAR形式で3問)
3. カルチャーフィット(2問)
4. 動機・キャリアビジョン(2問)

各質問に:
- 質問文
- この質問で確認したいポイント
- 良い回答の例(評価A)
- 注意すべき回答パターン(評価C)

## 制約
- 年齢、性別、家族構成、出身地に関する質問は絶対に生成しない
- 思想・信条に関する質問は生成しない
- 厚生労働省の公正採用ガイドラインに準拠

アップロードすべき資料: 求人票テンプレート、コンピテンシー定義書、評価シート、過去の採用基準書


テンプレート⑤:議事録要約・アクションアイテム抽出AI

## 役割
あなたは当社の会議効率化アシスタントです。議事録のテキストまたは
文字起こしデータを入力すると、構造化された要約を生成します。

## 出力形式
### 会議概要
- 会議名:
- 日時:
- 参加者:
- 目的:

### 決定事項(箇条書き)

### アクションアイテム
| 担当者 | タスク内容 | 期限 | 優先度 |
で表形式にまとめる。

### 未決定・持ち越し事項

### 次回会議の議題候補

## 制約
- 発言者の感情や態度に関するコメントは含めない
- 雑談部分は除外する
- 「〜だと思う」「〜かもしれない」という推測的発言は
  【未確定】と明記する

アップロードすべき資料: 会議アジェンダテンプレート、議事録テンプレート


テンプレート⑥:新人研修・業務マニュアルQ&A AI

## 役割
あなたは当社の新人研修サポートAIです。入社したばかりの社員が
業務手順や社内ルールについて質問できます。

## 参照情報
アップロードされた業務マニュアル、研修資料、社内用語集を
最優先で参照してください。

## 出力ルール
- 専門用語は必ず「〇〇(=△△のこと)」と補足する
- 手順を説明する場合はステップ番号を付ける
- 「わからないこと」は正直に伝え、先輩や上司への相談を促す
- 回答の最後に「関連して知っておくと良いこと」を1つ添える

## トーン
先輩社員が後輩に教えるような、親しみやすく丁寧なトーン。
「初めてだと戸惑いますよね」のような共感を適度に入れる。

アップロードすべき資料: 業務マニュアル、新人研修テキスト、社内用語集、よくある質問集


カスタムAIの精度を上げる5つのコツ

テンプレートをコピペしただけでも動きますが、以下の工夫で精度が大きく変わります。

コツ1:ナレッジは「テーマ別に小分け」でアップロードする

1つの巨大PDFより、テーマごとに分割した複数ファイルの方が参照精度が高くなります。例えば「就業規則_全文.pdf」1ファイルよりも、「就業規則_勤怠.pdf」「就業規則_休暇.pdf」「就業規則_懲戒.pdf」と分けた方が、AIは適切な箇所を見つけやすくなります。

コツ2:「やってはいけないこと」を明記する

AIは指示されていないことを自己判断する傾向があります。「競合の悪口を言わない」「金銭補償を確約しない」「法的判断をしない」など、禁止事項を明確に書くことで、予期しない回答を防げます。

コツ3:出力形式を厳密に指定する

「表形式で出力してください」「箇条書きで3項目以内」「200文字以内」のように、フォーマットを具体的に指定すると、毎回安定した品質の出力が得られます。

コツ4:定期的にナレッジを更新する

社内規程の改定、新製品の追加、FAQ項目の増加に合わせて、ナレッジベースを更新してください。古い情報を残したままだと、AIが誤った回答を返す原因になります。

コツ5:「このAIの回答は参考情報です」の免責を組み込む

カスタム指示の中に「回答の末尾に『この回答は参考情報です。重要な判断は担当部署にご確認ください』と付記する」というルールを入れておくと、利用者が過度にAIの回答を信頼するリスクを減らせます。


GPTs・Projects・Gems、どれを選ぶべきか——判断フローチャート

Q1. まず無料で試したいですか? → はい → Gemini Gems(無料プランで利用可能) → いいえ → Q2へ

Q2. 社内ドキュメントをAIに読み込ませて、それを最優先で参照させたいですか? → はい → Claude Projects(ナレッジ優先設計、20万トークンの大容量コンテキスト) → いいえ → Q3へ

Q3. 外部ツールとのAPI連携や、社外向けに公開したいですか? → はい → ChatGPT GPTs(Actions機能でAPI連携、GPT Storeで公開可能) → いいえ → どれでもOK(使い慣れたツールで始めてください)

Q4. Google Workspace(Gmail、ドキュメント、スプレッドシート)を業務の中心に使っていますか? → はい → Gemini Gems(Google連携が最もスムーズ)

実は最強の答えは「複数使い分け」です。 例えば、社内FAQ用にはClaude Projects、営業チーム向けのツールにはGPTs、日常の小さなタスクにはGemini Gemsというように、用途ごとに最適なプラットフォームを選ぶのが実務では最も効果的です。


「カスタムAI」から「本格RAG」へのステップアップ

GPTs/Projects/GemsでカスタムAIの便利さを実感したら、次のステップとして本格的なRAG(検索拡張生成)の構築を検討できます。

レベルツール難易度特徴
Lv.1GPTs / Projects / Gems(本記事)★☆☆5分で作れる、追加コストなし
Lv.2NotebookLM★★☆Google製、無料、ドキュメント分析特化
Lv.3Dify / AnythingLLM★★★本格RAG、大規模ナレッジ対応、カスタマイズ自由
Lv.4自社開発RAGシステム★★★★完全カスタム、運用コスト高

本記事のLv.1からスタートし、ナレッジの量や精度に限界を感じたらLv.2のNotebookLM(「NotebookLM活用ガイド」で詳しく解説)、さらに高度な制御が必要ならLv.3のDify/AnythingLLMによるRAG構築(「AI×社内ナレッジ・RAG構築ガイド」で解説)へと段階的に進むのが最も効率的です。


導入ロードマップ——今日・今週・今月で何をするか

タイミングやること所要時間コスト
今日Gemini Gemsで「営業FAQボット」を1つ作ってみる5分無料
今日社内の既存マニュアル1つをPDFにしてアップロードする10分無料
今週Claude Projectsで「社内規程Q&A」を作成し、主要規程をナレッジ登録30分$20/月
今週社内の2〜3人にテスト利用してもらい、回答精度をフィードバック1時間$0
今月ChatGPT GPTsで「クレーム対応ドラフト生成」を作成し、CSチームに展開1時間$20/月
今月各カスタムAIのナレッジを更新するルーティンを設定(月1回)15分/回$0
来月利用頻度の高いカスタムAIの精度を検証し、指示を改善1時間$0
2ヶ月後ナレッジ量が増えたら、NotebookLMやDifyへのステップアップを検討半日ツールによる

注意点3つ——カスタムAIを安全に運用するために

1. 機密情報の取り扱いルールを決める

カスタムAIにアップロードするナレッジに、個人情報や経営機密が含まれる場合は注意が必要です。ChatGPTは設定で学習への利用をオフにできます。Claude Projectsはデフォルトでモデル学習に使用されません。いずれの場合も、企業としてのAI利用ポリシーを事前に策定してください。「AIコスト最適化ガイド」でデータ管理の考え方を解説しています。

2. AIの回答を「最終判断」にしない

カスタムAIの回答はあくまで「一次回答」「ドラフト」です。特に法務・人事・経理に関わる内容は、必ず担当者または専門家が最終確認してください。「AIプロジェクト失敗パターン集」で解説した「AIに丸投げ」の失敗は、カスタムAIでも起こり得ます。

3. 「作って終わり」にしない——月1回のメンテナンスを

カスタムAIの精度は、ナレッジの鮮度に依存します。社内規程が改定されたのにナレッジが古いままだと、誤った情報を社員に伝えてしまいます。月に1回、ナレッジの棚卸しとテスト質問による精度チェックを習慣化してください。


よくある質問(FAQ)

Q1. 無料で使えるのはどのツールですか?

Gemini Gemsは2025年3月から無料プランでも利用可能になりました。ChatGPT GPTsはChatGPT Plus($20/月)以上、Claude ProjectsはClaude Pro($20/月)以上が必要です。ただし、無料プランでも他の人が作成・公開したGPTsを利用することは可能です。

Q2. GPTsやProjects/Gemsは「RAG」とは何が違うのですか?

本質的な仕組みは似ています。いずれも「外部の知識をAIに参照させて回答させる」点では同じです。違いは制御の自由度で、GPTs/Projects/Gemsは設定画面でクリック操作するだけの「ノーコードRAG」、DifyやAnythingLLMは検索ロジックやチャンク分割まで細かく制御できる「フルカスタムRAG」です。ナレッジが数十ページ程度ならGPTs/Projects/Gemsで十分、数百ページ以上で検索精度に不満が出たらDifyへのステップアップを検討してください。

Q3. カスタムAIを社内の他のメンバーに共有できますか?

できます。ChatGPT GPTsはリンク共有(「リンクを知っている人のみ」設定も可)またはGPT Storeで公開。Claude Projectsはteam/Enterpriseプランでプロジェクトを組織内共有可能。Gemini GemsはGoogle Workspace内で共有設定が可能です。

Q4. 40代・50代でAIに不慣れでも作れますか?

はい。いずれのツールもプログラミング不要です。本記事のテンプレートをコピペして、自社のファイルをアップロードするだけで動きます。Gemini Gemsには「指示を自動で書き換える」機能もあるため、メモ書き程度の入力でもAIが最適化してくれます。「40代50代のためのAI入門ガイド」も併せてお読みください。

Q5. カスタムAIに社外秘の情報を入れても大丈夫ですか?

各ツールのプライバシーポリシーを確認してください。ChatGPTはTeam/Enterpriseプラン、またはAPI利用でデータの学習利用がオフになります。Claude Projects(ProおよびTeamプラン)はデフォルトでモデル学習に利用されません。不安がある場合は、具体的な社名や個人名を伏せてテストする方法もあります。

Q6. 既にNotebookLMやDifyを使っています。GPTs/Projects/Gemsは不要ですか?

不要ではありません。用途が異なります。日常的な「ちょっとした問い合わせ」にはGPTs/Projects/Gemsの手軽さが向いており、大規模な社内ナレッジ検索にはDify/AnythingLLMのRAGが向いています。併用することで、軽い業務と重い業務の両方をカバーできます。


まとめ——「自社専用AI」は今日5分で作れる

「自社専用AIを作る」と聞くと大げさに感じるかもしれません。しかし実際にやることは、テンプレートをコピペして、社内のPDFをアップロードするだけです。

まずはGemini Gemsで1つ試してみてください。無料で3分あれば作れます。「おっ、ちゃんと社内の情報を踏まえて答えてくれる」と実感できたら、Claude ProjectsやChatGPT GPTsへ展開し、用途を広げていく。ナレッジの量が増えて限界を感じたら、NotebookLMやDifyにステップアップする。

この段階的アプローチこそが、「AIは難しそう」を「AIは便利」に変える最短ルートです。その第一歩は、今日の5分です。


本記事の情報は2026年2月時点のものです。各ツールの料金・機能・プライバシーポリシーは頻繁に更新されるため、利用前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

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